LR2向け動画BGAのエンコード

基本的にはLR2向けです。一般的にはmpg形式が主流ですが画質の面でも安定度の面でもあまり推奨しません。
過去3年程LR2での動画再生に関してあれこれ調べた末、WMV形式が一番無難という結論に達したのでなるべくWMV形式推奨。
何故WMVが一番なのかについてはここに纏めてもあまり意味無いので別ページ参照。

また、あくまでもbms配布にあたって同封する動画BGAエンコードの解説であり、動画BGAそのものの作り方では無いので注意して下さい。

画質比較
TMPGEncのみMPEG1、それ以外はWMV形式。いずれもVBR2000kbps。
画質比較

Expression Encoder 4 (WMV形式エンコード:額縁のみ)

必要なもの

Expression Encoder 4をインストール後、マイドキュメント\Expression\Expression Encoder\JobPresetsフォルダにプリセットを入れる。

手順

  1. 起動するとプロジェクト選択ウィザードが出るので「トランスコード プロジェクト」を選択。
    EE4 プロジェクト設定
  2. 画面左下の「インポート」ボタンをクリックしてマスター動画を読み込み、右上の「ユーザー」をクリックし任意のプリセットをダブルクリック。
    ※そのままだと額縁リサイズになります。切り抜きリサイズを行う場合はプリセットを読み込んだ後に「拡張」タブの「クロップ」にチェックを入れます。
    EE4 メイン画面
  3. 右ペインの「出力」タブから保存先を指定し、左下の「エンコード」をクリック。
    EE4 出力
  4. 出力されたファイルをbmsフォルダに移動し、BGA定義して完成。

aviutl (WMV形式エンコード)

必要なもの

aviutlは解凍して任意の場所に置く。
黒べた追加フィルタとaviutl用BGAプロファイルは解凍後、ファイルを全てaviutl.exeと同じフォルダに置く。
WMV 9 VCMは普通にインストールし、インストールフォルダ(例.C:\Program Files\WMV9_VCM)にBGAエンコードプリセットを入れる。
BGAエンコード以外には使わないのであればデフォルトプリセット(拡張子wv9のファイル)は削除しても大丈夫。

手順

  1. マスター動画のサイズが大きい場合はファイル→環境設定→システムの設定 で「最大画像サイズ」を任意の値に変更する。(この場合はaviutlの再起動が必要)
    システムの設定
  2. プロファイルから任意の設定を選択します。各プロファイルの見方は右図参照。
    (480x480や512x512などは高画質版用です。)
    プロファイルの選択
    ※プロファイルを適用した状態でフィルタの設定を変更するとプロファイルが上書きされるので触った事無い人は特に注意。
  3. ファイル→AVI出力 で任意のファイル名を入力し、ビデオ圧縮をクリック。出てきたウインドウの圧縮プログラムをWindows Media Video 9にし、右にある設定をクリック。
    ※音声トラックがある場合は「音声無し」にチェック。(最近のwmv形式動画BGAは稀に無音音声トラック付きの物が見受けられます。容量が勿体ないので充分注意しましょう。)
    AVI出力
  4. Save/LoadタブのFilesリストから「BGA-○○-1stPass.wv9」をダブルクリックし、「Load parameters」ボタンを押してOK→OK。
    ※4000kbpsは高画質プリセット、500kbpsは低画質プリセット
    WMVエンコード パラメータ 1pass
  5. AVI出力ウィンドウからバッチ登録をクリックし、再び3を行う。
    バッチ登録
  6. Save/LoadタブのFilesリストから「BGA-○○-2ndPass.wv9」をダブルクリックし、「Load parameters」ボタンを押してOK→OK。(○○は4と同じ値)
  7. ファイル→バッチ出力 をクリックし、バッチ出力リストの開始ボタンを押し、処理が終わるまで静かに待つ。
    バッチ出力
  8. 出力されたファイルをbmsフォルダに移動し、BGA定義して完成。

※補足
aviutlではカット編集や別動画の挿入が可能なので簡単な編集くらいなら出来ます。
また、46で-v_bitrateの値を変更すれば画質やファイルサイズを調整することが可能です。この時ビットレート値は46で同じにして下さい。

※LR2で再生出来ない場合はこちら

携帯動画変換君 (WMV形式・MPEG形式エンコード)

必要なもの

携帯動画変換君は任意の場所に解凍。
ffmpegを解凍しbinフォルダ内にある「ffmpeg.exe」を携帯動画変換君のcoresフォルダへ上書き。
携帯動画変換君のdefault_settingフォルダ内のファイルを全て削除し、代わりにLR2BGA用プリセットを入れる。

手順

  1. Setup.exeを実行して「変換君」設定ファイルセレクターを起動。リサイズを額縁で行うか切り抜きで行うかを選択し「設定」ボタンをクリック。
    設定を上書きするか聞かれるので「はい」をクリック。(マスター動画のアスペクト比が1:1の場合はどちらを選んでも構いません)

    ※黒帯の高さや切り抜きの幅はマスター動画のサイズに合わせて自動で調整されるので設定不要です。
    「変換君」設定ファイルセレクター

    ※次回以降の起動時、リサイズ方法を変更しない場合は「3GP_Converter.exe」を実行すると設定ファイルセレクターをスキップできます。
  2. 変換君のメイン画面が開くので中央のリストボックスから任意のエンコード設定を選択し、出力先ディレクトリで任意の出力先を選択し、上部ボックスにマスター動画をドラッグ。
    携帯動画変換君 メイン画面

    ※処理中の進捗が0%から変化しませんがエンコード自体は正常に進んでます。
  3. 出力されたファイルをbmsフォルダに移動し、BGA定義して完成。
    ※MPEG1で出力すると拡張子m1vで出力されます。そのままでも特に問題ありませんが気になる場合はmpgにリネームして下さい。

TMPGEnc (MPEG形式エンコード)

必要なもの

TMPGEncはダウンロードし、任意のフォルダに解凍。BGA用テンプレートはTMPGEnc\Templateフォルダに入れる。

手順

  1. 起動するとウィザードが複数出てくるので全て「次回からは表示しない」にチェックを入れてキャンセルをクリック。
    メイン画面下部の映像ソースの参照ボタンからマスター動画を選択し、右下の「ロード」から適用したいテンプレートを選択。
    ※VBR使うとCBRより再生負荷が上がります。
    TMPGEnc メイン設定
  2. マスター動画が1:1ではない場合、サイドカットか黒べた追加で1:1に補正する。
    • サイドカット
      設定ボタンを押し、ビデオ詳細タブ下部のボックスから「クリップ枠」をダブルクリック。クリップ枠の設定で「左」と「右」の値を調節しサイズを1:1にする。
      TMPGEnc クリップ設定
    • 黒べた追加
      設定ボタンを押し、ビデオ詳細タブ下部のボックスから「クリップ枠」をダブルクリック。
      画像配置方法の設定で画像配置方法を「画面中心に表示(任意のサイズ)」に、
      サイズを「マスター動画のアスペクト比を保ちつつ、 1で設定したサイズに収まる値」に設定。
      TMPGEnc 黒べた設定
  3. メイン画面に戻り出力先を確認してから「圧縮開始」をクリック。
  4. 出力されたファイルをbmsフォルダに移動し、BGA定義して完成。

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